「行動分析学」との出会い
いきなりだが、
皆さんは「行動分析学」というものをご存じだろうか?
・・・なんて典型的な文からこのブログを始めてみたものの、
おそらくご存知の方は少ないと思う。
何を隠そう私も数年前までは知らなかった。
私が「行動分析学」というものに出会ったのは、大学生の時。
私はとある大学の社会学部に所属していた。
社会全体の現象などに関するものが多い。
今でも記憶に残っているのは、「犯罪社会学」などだろうか?
なぜ犯罪が起こるのか?どうすれば犯罪はなくせるのか?
(結局、犯罪は0にはできないという結論に達するのだが、)
など、なんとなくで社会学部に入った私であったが、
それなりに興味のある講義が豊富だった。
ところが、私の通っていた大学は珍しく
(と言っても他の大学がどうなのか知らないが)
自分の所属している学部以外の講義も受けることができた。
外国語、文学、歴史、経済。
私の通うキャンパスは文系が主だったのでそのあたりの学部が集まっていたのだ。
おそらく大学側の思惑としては、知見を広めてほしいなどの狙いがあるのだろう。
例に漏れず私も自分の所属している学部以外の講義も受けることになった。
察しの良い方ならもうお分かりだと思うが、
私が「行動分析学」と出会ったのはまさにこの瞬間である。
「行動分析学」は心理学部の講義だった。
心理学。人の心を学問として分析するそれは老若男女問わず興味を引く。
実際、心理学部「行動分析学」の講義は非常に人気だった。
初めて講義が行われる教室に入った時、私は驚いた。
そこは人(生徒)で溢れかえっていたのだ。
教室に置いてある机にギュウギュウ詰めに座っても、まだ座りきれず教室の端に立つ人が出るほどだ。
後日、「行動分析学」の教室はキャンパスで最も大きい教室の一つに変更になった。
イメージはこのくらいである↓
かなり広くなったのだが、
これでもまだ、隣の席に人が座り一席空ける余裕はなかった。
この時、満杯であった教室にいた生徒たちは
まだ「行動分析学」が何かをほとんど知らないはずである。
それにも関わらず、この「行動分析学」の授業は人気の高い講義だった。
『心理学』というものが、いかに人を引き付けるかがわかった体験だ。
このような講義は私の大学人生で後にも先にもなかなかなかった。
(当然ながら人気の講義は他にもある。
例えば・・・映像をただ見るだけの講義であったり・・・ね?)
さて、「行動分析学」の講義が始まった。
講師は女性の教授だった。
なかなか厳しそうであり特徴のある先生であったが、その先生は我々生徒らにまずこう言った。
「人間のあらゆる行動はすべて、
この『行動分析学』で説明できる。」
印象的な言葉だったため、今でもよく覚えている。
「そんなバカな・・・いくら心理学とはいえ、そこまでできるわけがない。」
当時の私は確かにこう思った。
しかし、
その言葉をきっかけに私はこの「行動分析学」という学問、
そしてその考え方というものにのめり込んでいくのである。
さて・・・
このブログでは、私が感銘を受けた「行動分析学」とは何かを書いていこうと思う。
毎日はさすがに無謀だろうから、1、2週間に一回投稿を目標にしていく。
(我ながらハードルを低く設定したものだ)
それではまた次回。